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衝突する「正しいこと」

痛いニュース(ノ∀`) : 香川の讃岐うどん店、盲導犬の入店を拒否 - ライブドアブログ
難しい問題だよなぁ、ホントに。どっちが悪いとも言えない。実際スレの反応も結構均等に分かれている気がする。


うどん屋を含む飲食店がヒトを除く動物の入店を拒否する理由としては、一番大きなもので衛生面(毛など)の他に、店内を走り回ったりとかをされるとこまるということが挙げられる。盲導犬はしっかりと訓練されているので後者については問題にならないが、前者は犬である以上解決できるものではない。
帰った後の店内の掃除や、周りの客への配慮(お知らせ)などはスレにも上がっている努力義務に相当するが、それだけではなんとかならない問題も残っている。
店にとって「盲導犬の入店を許可すること」は「正しいこと」であるけれど、「店内の衛生面に配慮し、客に快適に食事してもらうこと」も「正しいこと」なのだ。
後者を達成するには前者が犠牲になり、これは逆であっても当てはまる。


目の見えない人にとって盲導犬は切り離せない存在だから、盲導犬の入店拒否はすなわちその人の入店拒否と同義となる。
障害者が「その障害以外の制限を受けずに快適な生活を送ること」も「正しいこと」だ。
入店を拒否されるということは、まさに「その障害以外の制限」に該当する。つまり「正しいこと」が達成できないということになるが、店が入店を拒否できないということは、やはり店にとっての「正しいこと」が達成できない。


実は今回の記事のタイトルは学級委員長をやっていた頃、尊敬する恩師に言われた言葉なのだ。
「授業中、みんながうるさかったら静かにさせること」は「正しいこと」であり、これが達成されなければ先生は怒るし、自分は委員長に適任ではないということになる。
しかし「クラスのみんなと仲良くすること」も「正しいこと」であって、これが達成されなければ自分はいじめられるだろう。まぁそうなった。
これが衝突する「正しいこと」なのだろう。うどん屋のもそう。


大型犬三匹を店に入れれば、衛生面の「正しいこと」はどうやっても達成されないだろう。
かといって、犬を店に入れなければそれは障害者への入店拒否であり、やっぱり「正しいこと」は達成されない。


最もスマートに解決する方法は「(障害者も含めて)みんながちょっとだけ我慢すること」なんだと思うけれども、これってすごく難しいんだよね。
障害者にも健常者にも絶対に我慢しない困った人間は居るし、障害者にちょっとでも我慢してもらうと、うるさいエキストラが盛り上がってニュースにされるかもしれない。
今回の場合は店側が「法律の存在を知らなかった」ということなので確かに非はあるかもしれないけれど、その法律の定めるところが努力義務であって、最初の方で述べたように、それだけではなんとかならない問題が残っている。
入店しようとした障害者の側も、大型犬を三匹も連れていくのなら予め連絡しておくべきだったんじゃないか。


最終的には「相手のことを考えること」が唯一衝突しない「正しいこと」なんじゃないかなぁと思う。


文章が未熟でごめんなさい、脳の実装が残念なのです。でも今回は最後までふざけずに書けたね。←この一文で台無しだけども。